活版印刷、ふたたび 6

母型職人、苫米地志郎さんの工房では今も、往年の技術をそのままに母型を作っています。
母型作りは、まずビニールや亜鉛の原板に文字を写すことから始まります。
その原板を機械にセットし、ホロアと呼ばれる針で文字の溝をなぞると、特殊なカッターが、その動き通りに機械上部に取り付けた真鍮を削っていきます。
倍率を変えると、同じ原板で多様なサイズの母型を製作できるそうです。
ただし印刷する時にインクが均一になるように、一文字の中の線の数によって、線の太さや彫りの深さを調節しなければなりません。
一朝一夕には習得できない技術ですね。